新築のマンションで一斉入居のお引越ですが注意点を教えてください。

Q13.新築のマンションで一斉入居のお引越ですが注意点を教えてください。

A.マンションの新築一斉入居は、不動産会社もしくは幹事引越会社(引越業者の調整を担当する幹事引越業者)が混乱しないよう引越順を決め、エレベーターの使用順や使用時間を調整し制限します。引越業界に従事する一般貨物自動車運送業者の正規な引越業者は、この幹事引越業者の調整に従わなければなりません。
　引越には一件あたり約２時間のエレベータの使用時間が必要です。お引越先の建物周辺にトラックが集中したり、トラックの違法駐車やエレベーターの使用順を巡り、近隣住民や同じ建物に入居されるかたとトラブルが発生することのないよう、不動産業者もしくは引越幹事会社が日程やエレベータの使用時間を調整するのです。特に単身用のマンションはエレベーターの台数が少なく、一度の積載量も少ないので大幅に時間のかかるケースがあります。さらに高層のタワー型マンションでの作業は細心の注意が必要になります。
　

新築一斉入居で多く報告されているトラブル例

１．　レンタカーを借りて、ご家族で引越作業を行おうとしたところ、レンタカーを返す時間が迫り、順番を割り込み同じ建物に入居されるかたとトラブルを起こす例。（お客様からの情報によると、ご契約の際にご入居者ご自身で引越作業を行うことを禁じ、必ず正規な引越業者に作業を依頼するよう指示されている物件もあるようです。）

２．　新築によるエレベーターや床部分の保護が義務づけされているにもかかわらず、保護作業を行わずトラブルになる例。

３．　必要な引越作業人数を確保していないために大幅に作業時間がかかり、後に待っているお引越をされる方にご迷惑をおかけしてしまう例。

新築で引越日時、エレベーター使用の調整がされていなければ、現場で大きな混乱が生じるのは必至です。（特に中小規模のマンションは調整されていないことがあります。）
当社の経験から新築一斉入居の作業で現場到着後、作業終了まで８時間以上かかったケースもございます。

新築一斉入居の際は建物の管理人様、管理会社、不動産業者、家主様に下記の点を必ずご確認ください。
１．エレベーターの使用可能台数。
２．お客様の引越日に他のご入居者の予定されている引越件数。　
３．引越作業可能時間帯。
４．引越作業時間、順番等を調整しているか?
５. 養生作業の規模、有無。

　現場では想定外の作業に対応するため、必要機材の積載してある車両（１．５ｔ車以上）、作業は２名以上でお伺いいたしますが、ご指定作業の内容により、必要スタッフの人数、車両の大きさが異なります。お荷物の多少に関わらず、助手なしの作業や軽トラックでの作業はお受けできません。
混乱防止のため、上記の点でご不明な点やあいまいな点がある場合は作業をお引き受けできかねます。
仲介されている不動産業者でも入居者の引越日時まで把握されていないケースがあります。多くの不動産業者ではご入居の契約後についてはあまり関与されないのが実情です。
　新築一斉入居の内容を熟知されておらず、経験の浅い引越業者もおりますので、依頼するお客様側でも注意が必要です。

弊社では３、４月中の繁忙期間中は、運行計画に支障をきたすおそれがあるため、お受けできないこともございます。あらかじめご了承下さい。