引越の手順と引越業者を選定する際の注意点。

引越の手順:その1:お引越関する便利集

引越の準備その1

 

 

お引越先が決まったら・・・。


  • 1.新居の不動産会社や大家さんから間取り図をもらってください。
  • 2.お引越先の正しい住所の確認も忘れずに。道路の道幅、階段、廊下、玄関部分のおおまかな寸法もご確認ください。
  • 3.現在お住まいの管理されている大家さんや管理会社に連絡します。

引越1か月前までに連絡し、家賃は日割りで計算するのが通例です。退去の際に大家さんや管理会社による「立ち会い」が必要な場合もありますので確認しておきます。

お引越先が決まらないかたは保管作業も可能です

引越の心構え と引越費用を安くするポイント(引越はゴミとの戦い!?)


 まず引越作業は、必要なものとゴミとの分別作業から始まります。「ゴミをいかに上手に効率よく処分するか」がポイントです。持っていくお荷物を減らせれば必要なトラックも小さくなり引越費用を抑えることが可能です。

 引越日までのゴミの最終回収日までにすべてのゴミを捨てることができるよう心がけます。引越当日は、ゴミ袋ひとつで収まるように心がけます。最後のひとつのゴミ袋は生ゴミを入れないように心がけ、転居先で処分するようにしましょう。


ゴミの処分スケジュールを立てる。(引越二週間前まで)

チェック項目 日付を記入
資源ゴミ最終日  
燃えないゴミ最終日  
燃えるゴミ最終日  
粗大ゴミ最終日  
そのほかのゴミ最終日  
引越日  

 

引越する日から逆算し、粗大ゴミ、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ等の最終回収日を確認します。なるべく行政機関のゴミ収集サービスを効率よく利用するようにしましょう。

新居のレイアウトを考える。


新居の間取り図をコピーし、持っていく家具や電気製品の配置を考えます。窓や電気コンセント、アンテナ線の位置を考慮し配置を考えます。この際新居で入らないものは、処分するようにします。

 

引越に必要なものをそろえる。


ゴミ袋、荷造り用ひも、ガムテープ、ビニールテープ、段ボール、カッター、はさみ、マジック(赤、黒)、古新聞、ダンボール。

ダンボールはご自分でそろえる際はじょうぶなものをそろえます。できれば事前に送付してくれる引越業者を選び、引越業者に「ダンボールの事前の送付が可能であるか?」問い合わせてみましょう。

引越業者を手配する。

引越作業は、かならず適正な引越業者に頼むようにします。
 
 レンタカーでは事故が発生した場合、レッカー代、休車補償料金、修理費を請求される場合があります。また作業終了後は、原則として、給油をし、レンタカーを借りた営業所まで戻さなければなりません。
「レンタカーを借り、梱包作業が思ったより時間がかかってしまい、近くの道路に駐車して駐車違反の切符を切られた」というケースも多く報告されております。安くすませようと思っても手伝っていただいたかたへの御礼、お食事等、あとから収支の計算をすると結局高いものになってしまいがちです。   また引越に必要なものは車両ばかりではありません。梱包資材、人手、台車、養生用の毛布、パット等が必要になります。必ずダンボールを届けてくれる引越業者を選定します。

 

引越業者手配のポイント


1.必ずすべてのお荷物を一度で積みきる引越業者を選ぶこと。

 
 トラックに積みきれないお荷物を「お客様の乗用車の運送や宅配便で送るなどの対応をお願いする」ような引越業者や,引越当日すべての荷物を積みきれず「ほかの引越業者を手配して欲しい」と言う引越業者を選定してはいけません。

 「トラック1台で積み切れれば××××円」一見安いように思えますが、積みきれなければ、たいへんなことに・・・・。

 引越業者を選定する前に「一台で積みきれない場合はどうなりますか?」と必ず確認します。
 いざ梱包をしてみると予想以上にお荷物の量は多くなるものです。一度に積みきれず往復作業になったり、二台必要になれば追加料金が発生するばかりではなく、労力や時間のロスが発生します。また道路等の周囲の環境を考えず、トラックのサイズを大きくすれば建物の周辺道路に入っていけないこともあります。しっかりと対応できるを引越業者を選定します。

 

「単身引越は単身者専門の引越業者へ」

「家族向けの引越は家族の引越業者へ」

 

2.開始時間、終了時間のわからない「フリー便」は絶対にダメ。


 「フリー便」とは「引越当日、何時に来るかわからない引越便」をフリー便と言います。

引越で近隣からの苦情が多いのが騒音トラブルです。午前8時以前や午後8時以降の集合住宅での引越作業は騒音トラブルのもとです。「引越見積金額が安い」との理由で早朝や深夜に作業が始まるようなフリー便を選定してはいけません。

特に「引越一括見積」と呼ばれるサイトをご利用され、トラブルになるケースが報告されております。

 

3.養生作業に対応できる引越業者を選ぶこと。

 
首都圏では「養生作業をやらなければ引越作業はできません」といった建物も多くあります。
 
たとえ古い建物やエレベーターがない建物でも、管理人さんや建物のオーナーさんから「養生作業するように」言われるケースがあります。「単身者の少ないお荷物」でもやらないわけにはいきません。「現在お住まいの場所に入居する際は養生をやらなかったから、退去のときはやらなくてもだいじょうぶ」と思っていても、その後の建物のルール変更により義務づけられることもあります。
 いつでも養生作業に対応できる引越業者を選定しましょう。

特に

  • 1.軽トラックのみを使用する業者
  • 2.首都圏に営業所がない地方の業者
  • 3.養生作業を知らない経験が浅い業者

  など養生作業が行えない業者があるようです。

 

4.粗大ゴミ、地方発送にも対応できる引越業者を選ぶこと。


 処分予定のもので引越当日までに使用したいものがあったり、引越先で運んだものが入らなかったりするケースがあります。また引越作業とほかにご実家へ送りたい荷物も出てくるものです。それぞれ業者を選定していれば費用もかさむばかり出はなく、それぞれのスケジュールを入れなくてはなりません。

必ず対応できる引越業者を選定します。

 

5.見積金額だけでは選んではいけません。

お見積されたトラックの大きさを確認します。
トラックが小さければすべての荷物が積載できませんし、大きければ道路を通行できないことや駐車して作業ができないことがあります。
作業に従事するスタッフの人数を確認します。
「スタッフは運転手だけ」というプランもあります。「お客さまのお手伝いをお願いします」と言われ「来たスタッフ以上に労力を使った」とか「来た運転手さんが高齢者だった」という例もあります。
引越開始時間、終了予定時間を確認します。
フリー便を利用され開始時間や終了時間が早朝、深夜におよび集合場宅での作業はトラブルのもとです。
「養生作業に対応しているか?」を確認します。
お引越先の管理人さんやオーナーさんが搬入作業前に「養生して欲しい」と言われることがあります。引越先でトラブルにならないよう、すみやかに対応できる引越業者を選びましょう。

6.「引越一括見積サイト」のご利用の際の注意点


「引越一括見積サイト」は、一度に多くの引越会社にお見積がとれる利点もありますが、便利なことばかりではありません。以下の点を十分ご注意しご利用ください。

個人情報は多くの引越業者、その他の業者に流れてしまいます。
お引越の個人情報は、大手の「一般貨物自動車運送業者」「貨物利用運送業者」から個人経営の「貨物軽自動車運送業者」まで大企業、中小零細企業の運送業者や関連企業に至るまで幅広く多くの業者に情報が配信されます。サイトによっては「掃除業者」や「引越そばの業者」からPRがあったりもします。なかには「個人情報を取り扱うレベルに達していない業者」にも個人情報が配信されてしまうことの覚悟が必要です。
たいへん多くの電話での勧誘を覚悟します。
電話番号を1回記入したことにより、各引越会社1件ばかりではなく、引越会社の各営業所からも連絡があることがあります。
 つまり引越会社一社で3箇所の営業所ある場合、3件からの連絡があり、一度に多数の引越会社に配信される見積サイトでは数多くの対応に追われるばかりではなく、引越業者を選定したあとでも多くの勧誘の連絡があることがあります。
「引越一括見積サイト」の運営者が「引越に関する法律知識」がないことがあります。
トラックを使用する引越業者は「貨物軽自動車運送業者」、「一般貨物自動車運送業者」、「貨物利用運送業者」のそれぞれの届け出、許可が必要になります。
「便利屋」と呼ばれる業者は、トラックを使用する引越作業はできません。
また「貨物軽自動車運送業者」は2t車、4t車等のトラックを使用する引越作業はできませんし、「一般貨物自動車運送業者」が軽トラックを使用する引越作業はできません。
 たとえ下請けの引越業者を手配する場合でも「貨物利用運送業者」でなければできません。
[免許番号]や[事業形態]をしっかりと掲載する「引越一括見積サイト」もありますが、中には引越業者の登録掲載の審査基準があいまいで、怪しい「引越一括見積サイト」もあることも事実です。
当社は実態のない業者を利用され、トラブルに巻き込まれたお客さまからご相談をいただいたこともございます。
 

「引越に関する法律」を知らなければ「引越一括見積サイト」の見極めはたいへん難しいところですが、注意されてご利用ください。

 

引越前後にやること(続く)